採用のツボ—募集編—「何となく募集」をやめよう(WEB版2025年を生き残る採用セミナー③)

 
スライド5.jpg

 

「地域」の担い手を育成する、日本初の本格的な介護経営情報誌「地域介護経営」(発行:株式会社日本医療企画)にて、Join for Kaigo取締役 野沢 悠介が「2025年を生き残る採用セミナー」を連載中です。

介護事業所の採用活動において、大切にすべき視点や、実践例を全12回にわたって紹介させて頂いています。
本サイトでも、WEB版として加筆・修正の上、連載内容をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

□「何となく…」な採用、しちゃっていませんか?

今回と次回に分けて、採用活動の「ツボ」について、考えていきます。
前編となる今回は、採用活動の生命線とも言える求人募集についてです。

「求人募集を出しても全然募集がない」とお悩みの方は、自社の求人募集が「何となく募集」になっていないかを、まず検証していただきたいと思います。“何となく”これまで出していた求人媒体に、“何となく”定型の求人情報を載せ続けているだけになっていないでしょうか?

採用活動についてのお悩みをいただく機会も多くあるのですが、よく陥りがちなのがこの「何となくこれまでの活動を続けている」という形です。

求人募集が上手くいかない理由は、端的に言えば「情報が届いていない」か「情報に魅力を感じられない」かのどちらかです。効果の出ていない活動を、見直しも行わず“何となく”継続しているだけでは、結果を出すことは難しいでしょう。より多くの応募・採用をめざすのであれば、「届け方」と「届ける内容」をもう一度求職者目線で見直してほしいと思います。

goriIMGL9703_TP_V.jpg

□届ける相手によって、届け方も変化する。

「届け方」にはハローワーク、タウン誌、求人サイト、社員の口コミなど、さまざまな選択肢があります。できる限り多くの媒体を併用することが望ましいですが、限られた予算の中ですべての媒体を活用することは難しいと思います。

媒体選択の際は、「ターゲットがどの媒体を使い、情報収集しているか」という視点が重要です。

つい採用側の視点で「安価(無料)で利用しやすい媒体」を選んでしまいがちですが、その媒体は本当にターゲットが見ている媒体でしょうか? 

例えば、若手人材を採用したいとお考えであれば、新聞の折り込み広告などは、新聞の購読率の引くい若手層には届きにくいアプローチになります。(反対に主婦層には有効な手の一つになる可能性はあります。)若手人材の多くはスマホを使った情報収集を行っていますが、そこへのアプローチは十分でしょうか?

もし、そこにずれがあるのであれば、いくら求人を出しても、募集にはつながらないことになります。前回お伝えした「人材要件(どのような人を採用したいか)」を意識しながら、使用する媒体を検討してみましょう。

7c548632282adbd40e337a98e9753cc2_s.jpg

□相手に合わせてメッセージも

もう一点の「届ける内容」については、ターゲット層となる人物が、「自分が働いているイメージが持てるか?」という視点でつくられているかがポイントです。

もしあなたが転職活動をするのであれば、どんな情報を知りたいでしょうか? そして、どのようなことに不安を感じるでしょうか? 

現在の求人情報がその期待・不安に応えているかという視点で原稿を検証してみましょう。

たとえば求人誌に載せる写真一つとっても、施設の外観やただの集合写真、フリー素材のイラストでは、働くイメージは浮かびにくいもの。実際の仕事の風景がイメージできる写真に変更したところ、募集が増えたというケースもありました。このように一つひとつ求職者目線で情報を磨いていくと、より魅力的な求人情報になるはずです。

次回は求人募集が功を奏し、応募があった際に、採用へつながる「かかわり方」について考えたいと思います。

※本記事は、「地域介護経営 2018年3月号(2018年2月20日発行 No.177)」にて掲載されたものです。(一部加筆をしています。)

スライド3.jpg

【この記事を書いた人】

nozawa.jpg

野沢 悠介 株式会社Join for Kaigo取締役

立教大学コミュニティ福祉学部卒業。
大手介護事業会社にて新卒採用担当・産学共同プログラム担当・採用部門責任者等を担当し、年間400~500名規模の介護職新卒採用スキームを構築。
2017年 株式会社Join for Kaigo取締役就任し、介護領域全体の人材確保・定着力の向上を目指す。主な実践領域は、コミュニケーション・キャリアデザイン・リーダーシップ・チームビルディング・目標設定等。