採用活動に必要なコミュニケーションのポイントは?(WEB版2025年を生き残る採用セミナー④)

 
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「地域」の担い手を育成する、日本初の本格的な介護経営情報誌「地域介護経営」(発行:株式会社日本医療企画)にて、Join for Kaigo取締役 野沢 悠介が「2025年を生き残る採用セミナー」を連載中です。

介護事業所の採用活動において、大切にすべき視点や、実践例を全12回にわたって紹介させて頂いています。
本サイトでも、WEB版として加筆・修正の上、連載内容をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

□採用活動の“ツボ” 人生の一大転機に向き合う姿勢を

前回と今回に分けて、採用活動の「ツボ」について、考えていきます。
後編となる今回は、求職者にと向き合う際の意識・姿勢についてです。

「就活生に、これだけ親身に向かい合ってくれる会社であれば、きっとご利用者に対しても、良いケアをしているだろうと思いました」

採用担当をしていた頃に、面接で向かい合った学生から言われた言葉です。
彼女は、複数の介護事業所から内定を得ましたが、最終的に私の所属していた会社への入社を決めました。

採用活動を進めていくにあたり、「採用担当との『かかわり』が入社を決める一手となる。」という思いで、自分自身やチームの「かかわり力」の向上に努めていました。採用活動の「ツボ」を紹介する後編は、その「かかわり方」について考えたいと思います。

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□求職者の活動段階によって必要とする情報は異なる

求職活動をする際、活動の段階によって必要とする情報は異なります。

初期の情報収集段階では、「良い会社なようだ、この会社は自分に合いそうだ」とイメージ重視の形で取捨選択をしていくことが多いのですが、本格的にその企業・法人での就業を考えるタイミングまで進んでいくと、より具体的かつ個別的に自身の想い・希望とのマッチングをしていこうとします。

お伝えしてきた通り、ターゲットを明確にし、その層に刺さる求人情報を届けることは非常に重要となりますが、その情報に好感を持ち応募してきた求職者は、より個別具体的な情報でのマッチングを求めるため、面接などの直接の接触の機会では、一人ひとりの考え・想いを聞き出し、適切に向き合う必要があります。

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□「かかわり力」の上げ方とは

では、どうすれば「かかわり力」は向上するのか。誌面では語りつくせないほど、大切な「ツボ」がたくさんありますが、最も重要なのは「求職者にとって、就(転)職は、人生のなかで極めて大きな転機・決断である」という意識を採用側が持つことです。

求職者は大切な決断だからこそ、「絶対に失敗したくない、自分の理想に近い選択をしたい」と考えています。「ここで働いたらどうなるだろう?」という期待と不安の入り混じった状態にある求職者に対し、働くイメージがポジティブに持てる情報を提供できているでしょうか。他の業務を優先して、応募者への連絡が滞りがちになっていたりしないでしょうか。

皆さんにとっては日常業務であるかもしれないかかわりは、求職者にとっては自分の人生を左右する重要な出来事。

「採用活動は、単なる人員補充のためだけでなく、誰かの人生の一大転機にかかわっている活動でもある」という自覚を持つことで、「かかわり力」は格段にアップします。日々、ご利用者の人生に丁寧に向き合っているように、人生の一大転機に立つ求職者の方にも丁寧に向き合い、その声に耳を傾けて、想いを語っていただければと思います。

※本記事は、「地域介護経営 2018年3月号(2018年2月20日発行 No.177)」にて掲載されたものです。(一部加筆をしています。)

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【この記事を書いた人】

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野沢 悠介 株式会社Join for Kaigo取締役

立教大学コミュニティ福祉学部卒業。
大手介護事業会社にて新卒採用担当・産学共同プログラム担当・採用部門責任者等を担当し、年間400~500名規模の介護職新卒採用スキームを構築。
2017年 株式会社Join for Kaigo取締役就任し、介護領域全体の人材確保・定着力の向上を目指す。主な実践領域は、コミュニケーション・キャリアデザイン・リーダーシップ・チームビルディング・目標設定等。